「原因は多様性政策」=根拠示さず民主党批判―米航空機事故でトランプ氏
【ワシントン時事】トランプ米大統領は30日の記者会見で、首都近郊で起きた旅客機と軍用ヘリコプターの空中衝突事故の遠因に、職場への少数派参加を促す「多様性、公平性、包括性(DEI)」政策があったとする持論を展開した。DEIを重視したバイデン、オバマ両民主党政権が「安全性を最低レベルに引き下げた」と主張。救助活動が続く悲劇を政治色に染めた。
トランプ氏は「さまざまな報道によると」と前置きした上で、「連邦航空局(FAA)は重度の知的障害や精神疾患を抱える職員を積極的に採用している」と指摘。「最高の知性を有し、精神的に優れた人だけが航空管制官の資格を得られる」と述べ、35分間の会見の大半をDEI攻撃に割いた。
事故の原因究明は緒に就いたばかり。DEIとの直接的な因果関係を問われると「常識があるから分かる」とのみ答えた。会見には事故調査に当たるヘグセス国防長官とダフィー運輸長官、バンス副大統領が同席。それぞれが大統領を礼賛し、DEI批判を重ねた。
ゲイであることを公言するブティジェッジ前運輸長官は「卑劣だ。私たちの政権で民間機の墜落による死者はなかった」とX(旧ツイッター)で反論。「トランプ氏が空の安全を維持する幹部職員の一部を解雇、停職処分にした」と追及した。トランプ氏は就任初日の20日に政府のDEI事業撤廃を表明、関係部署を事実上閉鎖している。
[時事通信社]
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