ハマス、人質8人を解放=イスラエル首相、米特使と会談―ガザ
【カイロ時事】イスラエル軍などによると、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、イスラム組織ハマスは30日、拘束していたイスラエル人の人質3人をイスラエル側に引き渡した。また、タイ国籍の人質5人も解放した。19日の停戦発効後、人質解放は3度目。
解放されたイスラエル人は女性兵士(20)、民間人女性(29)と男性(80)。タイ人5人はイスラエルへの出稼ぎで農業に従事していた。いずれも2023年10月のハマスのイスラエル奇襲で拉致された。引き渡しはガザの北部ジャバリヤと南部ハンユニスの2カ所で行われた。
イスラエルは見返りとして30日にパレスチナ囚人を釈放した。これに先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相は、ハンユニスでの人質解放時に群衆が殺到して危険な状態だったことを受け、次回以降の安全が確保されるまで釈放を遅らせるよう指示。その後仲介国から確約が得られたとして手続きを開始した。
一方、ネタニヤフ氏は29日、中東問題を担当するウィトコフ米特使とエルサレムで会談した。ネタニヤフ氏の訪米を前に、ガザでの停戦継続などを話し合ったとみられる。
ウィトコフ氏はこれに先立ち、ガザを南北に隔てる「ネツァリム回廊」で停戦状況を視察した。米高官のガザ訪問は極めて異例。
[時事通信社]
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