トクリュウ解体に「全力傾注」=楠新長官が就任会見―警察庁
警察庁の楠芳伸新長官は27日、就任の記者会見を開き、喫緊の課題とした匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)問題について、「取り締まりに全力を傾注し、ビジネスモデル解体に取り組む」と抱負を語った。
楠長官は、特殊詐欺などの被害は「極めて憂慮すべき状況」で、「グループによる違法なビジネスモデルを早急に解体する必要がある」と強調。実態解明のため、関係省庁や金融機関などとの連携が重要との考えを示した。
4月に開幕する大阪・関西万博と夏の参院選については「緊張感を緩めることなく、警備に万全を期したい」と述べた。
退任した露木康浩前長官も会見し、トクリュウなどについて「悪戦苦闘した」としつつ、「一定の道筋をつけることができた」と振り返った。犯罪はインターネット上で完結する手口に変わりつつあるが、「的確に対応できていないことが一番の課題」と指摘。新体制の下、「組織横断的にしっかり取り組んでくれると期待する」と述べた。
[時事通信社]
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