東洋大姫路、復権へ着実に=慢心なく甲子園へ―高校野球
出場を確実なものにしていたとはいえ、東洋大姫路の岡田監督は興奮を隠し切れなかった。「初出場ぐらいの気持ち。(選手には)甲子園はこんなに楽しいところなんだと実感してほしい」。母校を率いて初の聖地へ。1977年夏の優勝を含めて春夏計6度4強入りの名門は、復権へ着実に歩みを進める。
履正社時代の2019年夏に全国制覇を遂げた監督が変わらず重視するのは「守備」「走塁」「バント」。17年ぶりに優勝した昨秋の近畿大会ではエース阪下を中心に守り勝つスタイルを確立し、選考委員会も「バランスが非常に良く、全国でも上位を狙える」と高く評価する。
それでも選手に慢心が見られないのは、昨年11月の明治神宮大会準決勝で横浜に屈した悔しさが鮮明に残っているから。延長十一回タイブレークの末に1―3で惜敗。その経験を糧にしてきた阪下は「選抜で(対戦)できるのであれば、決勝で再戦という形で絶対にやり返したい」と闘志を燃やす。まずは11年夏以来の白星へ。伝統校は甲子園を盛り上げる存在になりそうだ。
[時事通信社]
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