2025-01-22 18:29

維新、野党一本化へ予備選案=参院選1人区、実現不透明

 日本維新の会は22日、夏の参院選の行方を左右する全国32の1人区で野党候補を一本化するため、予備選の実施案を発表した。複数の政党が擁立を希望する選挙区ではインターネットを活用した世論調査を実施し、擁立する政党を5月中旬までに全1人区で確定する。
 共産党を含む全野党に参加を呼び掛ける。岩谷良平幹事長が24日から各党に打診を始めるが、野党内には慎重論もあり、実現するかは不透明だ。
 予備選は3段階で構成。第1段階ではネット調査の結果と衆院選での比例代表獲得票をポイント化し、擁立数を各政党にドント方式で割り当てる。第2段階では配分された擁立数を基に各党が擁立希望の選挙区を指定。競合した場合は第3段階として調査を改めて行い、擁立政党を決める。 
 実施案は予備選への参加を2月28日に締め切り、第1段階を3月8~9日、第2段階を同13日、第3段階を5月10~14日に行う日程も明記。一本化した候補は野党共闘に基づく「野党統一候補」とは位置付けず、擁立政党以外の野党は応援を義務付けられないとも記している。
 維新の吉村洋文代表(大阪府知事)は記者会見で「予備選で勝ち残った政党と横綱である自民党との一騎打ちを目指すべきだ」と語った。
 他の野党の反応は割れている。立憲民主党の野田佳彦代表は会見で「方向性は一致している。説明を聞いて判断する」と述べた。一方、国民民主党の古川元久代表代行は「実際にうまく回るのか」と疑問を呈した。
[時事通信社]

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