2025-01-22 18:03社会

「光栄」「うれしさ込み上げる」=歌会始入選者が会見

歌会始の儀を終え、記念撮影に応じる入選者=22日午後、皇居・宮殿北車寄

 今年の「歌会始の儀」に出席した入選者10人が22日、宮内庁で記者会見した。「夢」をお題とした歌が皇居・宮殿で、天皇、皇后両陛下の前で披露された喜びを「光栄なこと」「うれしさが込み上げる」と話した。
 新潟県上越市の無職大堀みきさん(65)は、中学校教員だった25年ほど前、カンボジアの難民を平和学習で取り上げた経験を歌にした。
 天皇陛下は儀式後の懇談で「生徒さんたちは良い学びをしましたね」と話し、平和な世の中になることを願われていたという。大堀さんは「伝統や文化の重みも感じた」と振り返った。
 将来への不安を歌に込めたという最年少の高校1年森山文結さん(16)=宮崎県延岡市=は、両陛下から「短歌は楽しいですか」「体調に気を付けて」と声を掛けられ、「うれしく、安心した」と笑顔を見せた。
 東京理科大4年村木陸さん(23)=東京都世田谷区=は「(自分の歌が)日本中の皆さんに知っていただけて非常にうれしい気持ち」と話した。両陛下からは「大学ではどんな勉強をしていますか」と質問されたという。 
[時事通信社]

「歌会始の儀」を終え、記者会見する入選者の森山文結さん=22日午後、宮内庁
「歌会始の儀」を終え、記者会見する入選者の大堀みきさん=22日午後、宮内庁

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