停戦巡り「ロシア要求」一蹴＝ダボス会議でウクライナ大統領
ウクライナのゼレンスキー大統領は２１日、スイス東部ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）で演説した。トランプ米大統領就任に伴い現実味を帯びるロシアとの和平交渉で「ロシアはウクライナの軍事力削減と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）非加盟を要求する」と予想した上で、こうした展開は許さないと一蹴した。
ゼレンスキー氏は「外交が戦争を終わらせる」と強調。ただ、「弱腰外交」はロシアに戦争を繰り返させることを許すと警鐘を鳴らし、トランプ氏復権で欧米に亀裂を生じさせず結束するよう訴えた。
北朝鮮のロシア西部クルスク州派兵に関しては「平壌でなく、ダボスに近い場所で戦闘が起きている」と指摘。ロシアと北朝鮮を重ね合わせ、「人命は何ら重要でなく、核兵器を手に隣国を悲惨にしたいと熱望している」と糾弾した。
［時事通信社］
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