北朝鮮に「強く迫って」=米大統領就任で拉致被害者家族会
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)代表で、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟拓也さん(56)は21日、トランプ米大統領就任を受けて、「日米連携で北朝鮮に対して強く迫ってほしい」とするコメントを出した。
日本政府に対しては「米国との信頼関係を構築し、言葉に熱量を込めて首脳同士の絆を深めてほしい」と訴えた。
母早紀江さん(88)も「私も年を取ってしまい、早くしないと会えないという思いで、非常に焦っております」とコメント。トランプ氏が前回任期中に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談したことに触れ、「拉致被害者の救出、帰国を正恩氏に訴えて、何とか助け出していただきたい」とした。
一方、被爆者の全国組織、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員(92)は20日にあったオンライン記者会見でトランプ政権発足による核軍縮への影響について問われ、「トランプ氏は思い付きの政策を出してくる危険性がある」と懸念を示した。その上で「一つずつ分析し、しっかりと対応していかないといけない」と気を引き締めた。
[時事通信社]
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