2025-01-19 20:33スポーツ

過ち繰り返さず=大の里、右下手がっちり―大相撲初場所

大の里(右)は若隆景を寄り切りで下す=19日、東京・両国国技館

 いかにも大関らしい、どっしりとした取り口だ。大の里は左から強烈におっつけながら、若隆景に圧力をかけ続けた。「とにかく集中して、やるべきことをやるだけ」。右下手を引いて胸を合わせれば勝負あり。後は足を運んで寄り切るだけだった。
 初顔合わせだった昨年秋場所から、2連敗していた相手。2番とも相手に持ち味を出させてしまったが、今回は初めてまわしに手を掛け、「落ち着いて対応できた」。番付の頂点を目指す上でも、苦手な相手は持ちたくないだろう。
 新大関の先場所は9勝止まり。綱とりを懸けた他の2大関が話題の中心となった今場所も、序盤戦で3敗とつまずいた。「中盤戦が始まった時が初日と思ってやっている。うまく立て直して修正できた」。心機一転、これで白星を二つ先行させた。
 「もう一度しっかり集中して、また気を引き締めてやりたい」。巻き返しの手応えを得たのか、珍しく口も滑らか。横綱照ノ富士が去った場所で、次代を担うべき一人として低調なままではいられない。 
[時事通信社]

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