尹氏、反転の機会逃す=最後まで抗戦の構え―韓国
【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領が内乱容疑で逮捕された。捜査を受けて保守層が逆に結束し、与党の支持率も回復傾向にあった中、釈放を勝ち取り不当性を強く訴える考えだったが、かなわなかった。尹氏は引き続き高官犯罪捜査庁(高捜庁)の取り調べを拒否し、徹底抗戦を続ける構えだ。
「最初から期待し難いと分かっていたが、司法の最後の良心を信じたかった」。尹氏の弁護団は19日の声明で落胆を隠さなかった。「司法の判断を尊重するという言葉さえ口にできないほどでたらめな令状が発付された」と批判した。
尹氏側は内乱罪の捜査権のない高捜庁が令状を取得しやすい地裁を選んで請求したとして、違法だと主張してきた。尹氏は当初、逮捕状審査への出席を見送る方針だったが、当日になって態度を一転。出席して約40分間発言し、「『非常戒厳』宣言の正当性と自身の決断が不可避だったことを説明するのに最善を尽くした」(弁護団)という。
検事総長出身で法律の専門家である尹氏は、出頭要請書類の受け取り拒否や拘束令状への異議申し立てなどさまざまな手段を繰り出してきた。弁護団は「決して諦めない」としており、今後も逮捕の適否審査を裁判所に請求するなど対抗策を講じる構えだ。
一方、高捜庁関係者は「逮捕状が発付されたということは内乱容疑が疎明されたということだ」と胸を張った。尹氏が取り調べを拒否し続ければ、強制的にソウル拘置所から同庁に連行したり、拘置所で取り調べたりすることも検討するもようだ。
[時事通信社]
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