高梨、上位遠く=課題の着地決まらず―W杯ジャンプ女子
札幌の大歓声にも、最後まで表情は硬いままだった。高梨のジャンプは2本ともK点に届かず、60点満点の飛型点も48.5点、49点の低水準にとどまった。「テレマークが入らないので、そこが一つ(得点が)伸びない部分でもある」。懸命に両腕を広げた着地も得点にはつながらず、悔しさをにじませた。
今季から着地でテレマーク姿勢が取れない場合の減点幅が大きくなり、高梨はW杯を転戦しながら対策に取り組んでいる。「早く降りようとしているわけではないけど、(着地姿勢のため)足を前もって準備しないと、と考えながらやっている」。
着地を強く意識するためか、飛距離も伸びを欠く。「それのせいではないと思いたい」と言いつつも「でも、やらないと世界では戦えない」。今季はまだ表彰台に届かず、悩みは深い。
19日の個人第11戦に向けて「(ジャンプの質に)まとまりはあると思う。もっと高い順位へ持っていきたい」と意気込んだ。会心のビッグジャンプを目指し、試行錯誤が続く。
[時事通信社]
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