2025-01-17 10:39

横綱照ノ富士の引退発表=優勝10度、在位21場所―大相撲

 日本相撲協会は大相撲初場所6日目の17日、横綱照ノ富士(33)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の現役引退を発表した。日本国籍を取得しており、今後は年寄「照ノ富士」として後進の指導に当たる。同日午後に東京・両国国技館で記者会見に臨む。
 古傷を抱える両膝の痛みや持病の糖尿病などに苦しみ、10度目の優勝を遂げた昨年の名古屋場所後は秋、九州場所を全休。3場所ぶりの出場に踏み切った初場所は本来の力強い取り口には遠く、4日目までに2敗を喫し、5日目に休場した。
 初優勝した2015年夏場所後、23歳で大関昇進。両膝のけがの影響などで序二段まで転落したが、不屈の闘志で再起して21年春場所後に大関に返り咲き、同年名古屋場所後に73人目の横綱に昇進。横綱在位21場所で13度の休場と、けがなどに悩まされた。 
 

 ◇照ノ富士の略歴
 照ノ富士 本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋。鳥取城北高に留学し、高校総体の団体優勝に貢献。11年5月の技量審査場所初土俵。13年秋場所新十両、14年春場所新入幕。初優勝した15年夏場所後に大関に昇進したが、両膝のけがや内臓疾患などに苦しみ、19年春場所では西序二段48枚目まで番付を落とした。20年7月場所で再入幕を果たして幕尻優勝。21年は3度目の優勝を遂げた春場所後に大関に返り咲き、名古屋場所後に73人目の横綱になった。同年8月に日本国籍取得。優勝10回、三賞受賞は9回(殊勲3、敢闘3、技能3)。192センチ、176キロ。33歳。得意は右四つ、寄り。
[時事通信社]

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