男女の高校野球に視線=引退後のイチローさん―野球殿堂
2019年3月に現役を引退したイチローさんは、米大リーグのマリナーズで球団インストラクターとして指導者の道を歩み始めた。その後に目を向けたのは、日本球界の未来を担う高校野球の現場だった。20年2月に学生野球資格を回復して指導が可能になると、同12月に草野球を通じて教職員と交流のあった智弁和歌山高を訪れ、高校球児と向き合った。
他の野球部にない活動に興味を持ったり、学校関係者からの熱意あふれる手紙に心を動かされたり。きっかけはさまざまだが、21年以降も毎年、複数の高校で実演を交えて教えている。「チームとしてやらなきゃいけないことをぶつけ合って、お互いが厳しくすることが大事」「データでがんじがらめになって、感性が消えていくのが現代の野球。気持ちがどう動くか」。時には苦言を呈しながら、甲子園を目指す球児に語り掛けた。
女子野球にも関心を寄せる。21年から高校選抜との親善試合を毎年開催。日米で活躍した松坂大輔さんや松井秀喜さんを自身のチームに招き、投手を務めて完投するなど盛り上げに尽力した。「この試合が(女子選手の)目標になるような取り組みでありたい。(注目される)小さなきっかけをつくりたい」と意欲的だ。
触れ合った高校生たちにとっては、何物にも代え難い経験となったに違いない。「さまざまな要因から今の野球は変わっているが、子供たちが向き合う野球は純粋なものであってほしいと願っている」。イチローさんは、引退後も野球愛に突き動かされている。
[時事通信社]
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