特殊詐欺グループ4人逮捕=被害トラブルに対応―警視庁
副業の募集をうたうサイトを巡る特殊詐欺事件で、警視庁犯罪収益対策課は16日までに、被害者からの苦情処理の責任者だったとして、詐欺容疑で、職業不詳、野口啓介容疑者(44)=千葉県船橋市滝台=ら4人を逮捕した。認否は明らかにしていない。
同課によると、この特殊詐欺グループは東京、千葉、埼玉、宮城、福岡の5都県に拠点を設置。うそのメッセージを送る「打ち子」らをまとめる「運営」、メンバーの報酬などを扱う「会計」、苦情を訴えた被害者に対応する「法務」の3部門を構えていた。全国の警察当局が摘発したグループのメンバーは85人となった。
グループは運営する出会い系サイトの会員に対し、連絡先の交換は費用が必要とうそを言って支払いを要求していた。
「金を払ったのに個人情報を交換できない」と会員が抗議すると、法務部門の苦情対策責任者の野口容疑者らが「合意書」を郵送。「第三者に口外しない」「訴訟を起こさない」などの項目にサインさせた上で、被害金の一部を返金していた。同課は、警察への発覚を免れる目的があったとみている。
逮捕容疑は2021年10月~22年1月、運営する出会い系サイトに登録した20代女性に対し、費用を払えば、男性会員と個人情報を交換できるなどとうそのメッセージを送り、9回にわたって計約134万円を振り込ませた疑い。
グループは21年1月~23年9月、同様の手口で、計約8600人から19億1000万円以上をだまし取ったとみられる。
[時事通信社]
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