米、「競争に勝ちつつある」=中ロは「弱体化」と外交総括―バイデン氏
【ワシントン時事】バイデン米大統領は13日、国務省での演説で、中ロを念頭に「敵や競争相手は弱体化した」と述べ、「米国は世界規模の競争に勝ちつつある」と自身の外交政策の成果を誇示した。また、「同盟関係はここ数十年で最も強固だ」と強調し、日本やオーストラリアなどとの関係強化を実績として挙げた。
バイデン氏は中国に関しては「長期的な競争において、米国は優位な戦略的立場にある」と述べ、経済規模も「中国が米国を上回ることは決してない」と断言。ロシアのウクライナ侵攻を巡っては「プーチン(ロシア大統領)は戦略目標を何一つ達成できていない」と強調した。
また、自身の政権下で、国防費を国内総生産(GDP)比2%以上に引き上げた北大西洋条約機構(NATO)加盟国が9カ国から23カ国に増えたと説明。日本や豪州、韓国、フィリピン、インドとの協力や連携を深めたことに触れ、「(各国は)米国が真のパートナーであるとの信頼を新たにした」と胸を張った。
一方、トランプ次期政権に対し、人工知能(AI)分野で「われわれは先頭であり続けなければならない」として対策強化を要求。クリーン・エネルギー分野に関しても「彼らは現実だと思っていないが間違いだ」と述べ、気候変動問題に取り組むべきだと主張した。
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