旧安倍派幹部に説明責任＝参院政倫審で２議員審査
参院政治倫理審査会は１４日、自民党派閥裏金事件に関与した旧安倍派の江島潔氏と上野通子氏の２議員への審査を行った。江島氏は、派閥パーティー券収入のキックバック（還流）が再開された経緯について、西村康稔元経済産業相ら衆院側の派閥幹部に説明責任があると強調した。
江島氏は「（説明責任を果たすのは）一義的には幹部だ」と指摘。参院安倍派会長だった世耕弘成前参院幹事長（現衆院議員）については「参院の代表で、派閥の決定に加わっている立場ではないと理解している」と発言した。
江島、上野両氏は、還流分を収支報告書に記載しないことは派閥事務局からの指示だったとそれぞれ証言。両氏は裏金問題が報道される２０２３年末まで不記載の事実を把握していなかったと釈明した。
一方、与野党は２０日にも参院政倫審を開き、岡田直樹氏と加田裕之氏の弁明を聴取することで合意した。不記載があった参院議員２７人のうち昨年末までに９人の審査は終わっており、残る１４人の審査日程の調整を進める。
［時事通信社］
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