1点守った流通経大柏=快進撃一転も苦戦制す―高校サッカー
4強まで快進撃で勝ち上がってきた名門校にとっても、聖地での一戦は別格だった。流通経大柏の榎本監督は「憧れの国立(競技場)でやや硬さがあった。全体的に苦しい内容のゲームになった」。それでもPKで得た虎の子の1点を守り抜き、決勝への切符をつかんだ。
序盤は武器にしてきたハイプレスをうまくかわされ、相手の粘り強さに手を焼いた。押され気味の展開の中、前半42分にPKを獲得。10番の柚木が右足で冷静に決めて、先制点を奪った。柚木は「いいプレーができていなかったので緊張した。自分が決め切れて、チームとしても勢いに乗れた」と振り返った。
3回戦で優勝候補の最右翼に挙げられていた大津(熊本)を破り、準々決勝は上田西(長野)に8得点で大勝。この日も後半はペースをつかんで、追加点こそなかったが、シュート数で相手を上回った。
決勝の相手となる前橋育英とは、第96回大会で頂点を争って敗れ、涙をのんだ因縁がある。この一戦を見て流通経大柏に進学を決めたDF佐藤は「悔しい姿をした先輩を見た。その敵を取りたい」と闘志を燃やした。
[時事通信社]
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