2025-01-10 18:34社会

刃物から被害者DNA型=銃刀法違反容疑でも追送検へ―中学生2人殺傷・福岡県警

事件が起きた北九州市小倉南区のファストフード店

 北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年の男女2人が殺傷された事件で、死亡した中島咲彩さん(15)に対する殺人容疑で再逮捕された無職平原政徳容疑者(43)の車から押収した刃物から2人のDNA型が検出されたことが10日、捜査関係者の話で分かった。福岡県警小倉南署捜査本部は事件で使われた凶器とみて調べている。
 捜査関係者によると、この刃物は事件時に使用したとみられる平原容疑者の黒色ワンボックスカーから、血の付いた状態で押収された。
 捜査本部は先月19日、中島さんと一緒に店を訪れていた男子生徒(15)への殺人未遂容疑で平原容疑者を逮捕。自宅や車を捜索し、模造刀やアウトドア用ナイフなどさまざまな形状の刃物計数十本を押収していた。捜査関係者によると、他の刃物の鑑定も終えた上で、銃刀法違反容疑でも同容疑者を追送検する方針。
 事件は先月14日夜発生。入店してきた平原容疑者が、レジの列の最後尾に並んでいた男子生徒と中島さんをいきなり刃物で1回ずつ刺して逃走した。中島さんは腹を刺されて死亡、男子生徒は腰に重傷を負った。
 捜査関係者によると、平原容疑者は事件の約15分前、2人がファストフード店に入るのとほぼ同時刻に、ワンボックスカーで店の駐車場に入った。2人には同容疑者と面識がなかったとみられ、捜査本部は詳しい動機の解明を急いでいる。 
[時事通信社]

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