レバノン大統領に軍司令官=ヒズボラの影響力低下
【カイロ時事】レバノン国会は9日、新大統領に軍司令官のジョセフ・アウン氏(60)を選出した。任期は6年。レバノンでは2022年10月から大統領の空席が続いていた。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの戦闘によって、レバノンの経済危機は一層深刻化しており、国際社会の支援を取り付けることが新大統領の課題となる。
大統領の選出が難航した背景には、国会に議席を持つヒズボラと反対勢力の対立があった。しかし、ヒズボラが推していた候補が8日に辞退を表明し、アウン氏当選の流れができた。ヒズボラの抑え込みに取り組むレバノン軍を率いるアウン氏を米国やサウジアラビアなどは支持しているとみられる。アウン氏の選出は、イスラエルの攻撃で大きな打撃を受けたヒズボラの影響力低下を印象付けるものだ。
[時事通信社]
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