悔しさと自信、力に=稽古充実の豊昇龍、高みへ―大相撲
煮えたぎるような気持ちを、持ち前の闘争心に変えて土俵に上がる決意だ。成績次第で横綱昇進の可能性が十分の豊昇龍。「先場所の悔しい思いをぶつけたい」と意気込む。
昨年11月の九州場所は、千秋楽の相星決戦で琴桜に敗れた。支度部屋では声を荒らげて感情を爆発させた。あと一歩で大関昇進後の初優勝を逃した屈辱感は頭から離れない。
一方で確かな自信もつかんだ。厳しく前に出る相撲を貫き、自己最多の13勝。投げ技に頼らない姿勢に八角理事長(元横綱北勝海)も高評価。「うれしかった。やればできると思った」
6日の横綱審議委員による稽古総見では、大関同士の申し合いで力強い取り口を見せた。「稽古はうそをつかない」と言うのは、先場所でつかんだ確信。今場所に向けても、てっぽうやすり足を繰り返し、精力的に番数をこなして汗を流す。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「意識が違う。体も大きくなってきた」と充実ぶりに目を細める。
元横綱朝青龍のおい。幼い頃は「横綱というより叔父さん」として、その背中を見上げていた。自身も今、番付の頂点を極めた叔父のすごみは、ひしひしと感じている。琴桜と同時に昇進となれば、1970年初場所後の玉の海と北の富士以来。ライバルへの雪辱を期する争いも発奮材料とし、さらなる高みを目指す。
[時事通信社]
最新ニュース
-
対「独裁の枢軸」、抑止力向上=最後の会見、日本国民に感謝―米大使
-
トランプ氏、ロシア大統領と会談準備=デンマークへの関税示唆
-
寺田氏、再選出馬を表明=参院秋田
-
414円安の3万9190円40銭=10日の平均株価
-
国連調査委、初のシリア入り=アサド政権崩壊で可能に
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕