「健全な言論」民主主義に不可欠=石破首相、時事互礼会で強調
石破茂首相は7日、東京都内で開かれた時事通信社など主催の新年互礼会に出席した。今年が戦後80年の節目の年であることに関し、「健全な言論がないと民主主義は絶対に成り立たない」と強調。国会などでの自由闊達(かったつ)な論戦の必要性を訴えた。
首相は、日中戦争を巡る軍部や政府の対応を批判した1940年の「反軍演説」により衆院議員を除名されたことで知られる政党政治家・斎藤隆夫に言及。「権力に屈せず本当のことを言わないと国は傾く」と指摘した。
また、自身について「いろいろ書かれて悲しいこともいっぱいあるが、めげずに本年も頑張りたい」と語った。
明治維新以降に日本が目指してきた「強い日本」や「豊かな日本」に代わる新たな理念として、「『楽しい日本』をつくっていかなければならない」との考えも改めて示した。
[時事通信社]
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