桐蔭学園、粘り勝ち=少ない好機生かす―高校ラグビー
粘りに粘って2度逆転。桐蔭学園が国学院栃木の堅守をこじ開け、接戦を物にした。フランカーの申主将は「基礎的なプレーを地道に続けたことが勝因」と胸を張った。
準々決勝に続いて早々に追う展開となったが、焦ることなく自分たちのラグビーに徹した。ボールを持てばミスなくつなぎ、好機を待つ。6点を追う後半からは徐々に攻撃の時間が増し、立て続けに反則を獲得。リズムが生まれた。
後半7分。相手の選手間が広がった隙を見逃さず、SH後藤がラックから持ち出してトライ。21分にはFWで押し込んでから、パスを受けた大型FB古賀が相手をはじき飛ばしてインゴールに飛び込んだ。SO丹羽は裏のスペースを突くキックで翻弄(ほんろう)。引き出しも多かった。
少ない好機を生かし連覇へ王手をかけた。大阪桐蔭との準々決勝を含め、厳しい試合を勝ち切ってきたからこそ自信は深まる。申は「あと1試合なので本当に力を振り絞る。後悔がないように全力で準備したい」。力強く言った。
[時事通信社]
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