攻め込まれても焦らず=帝京大、接点で押し切る―全国大学ラグビー
2点リードで折り返した前半は、自陣ゴール前で耐える時間がほとんど。それでも帝京大の選手たちは落ち着いていた。
フランカーの青木主将は「前半から接点では勝っていた。自陣で守っていて不安はなかった」。FW同士のぶつかり合いで優位に立ち、明大の攻撃を何度も後退させていた。ロック本橋拓も「FWがゴール前で体を張れたのが一番大きい」。勝負どころで上回っているという自信が、余裕を生んでいた。
「接点では優利だから、自分たちから仕掛けよう」(青木主将)と臨んだ後半。8分にラインアウトを起点にラックを連取してトライを奪う。17分にはFW陣がぐいぐい押し込み、最後は本橋拓がインゴールへ。当たり負けしない強みを攻撃面で発揮し、勝利をぐっと引き寄せた。
武器のフィジカルを前面に出し、4連覇に王手をかけた。「決勝までくれば実力は一緒。あとはプライドと、どれだけ体を張れるか」と本橋拓。決勝は、関東対抗戦で完敗した早大との再戦。大学日本一の称号は譲らないつもりだ。
[時事通信社]
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