最低賃金、職種で差別化を=運転手や介護「高水準に」―新浪代表幹事
経済同友会の新浪剛史代表幹事は時事通信などのインタビューに応じ、最低賃金の引き上げに関して「(社会機能を支える)エッセンシャルワーカーは高水準にすべきだ」と主張、職種ごとに最低賃金の差別化が必要との考えを示した。新浪氏は3年以内に最低賃金を全国平均で1500円へ引き上げるよう石破政権に提案している。
差別化する職種の範囲は「議論が必要だ」としつつ、運送トラックやタクシーの運転手、建設業や介護職従事者など「広く捉えないと社会は構成できない」と指摘。その上で、こうした職種は「(賃金)水準を1.5倍ぐらいにしなければ人材はなかなか集まらない」との認識を示した。
新浪氏は、2025年について「賃上げ定着の天王山であり、働く人が将来に希望を持つ仕組みづくりに取りかかる年だ」と定義。「経済・社会の転換に向け、全世代で人材の大移動時代になる」と述べ、労働市場改革の必要性を訴えた。
また、サービス産業や農業、漁業などに多くの外国人材が従事している実態を踏まえ、「出入国管理法とは別に、外国人材と共生するための新たな基本法の制定が必要だ」と提案した。
[時事通信社]
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