復興と平穏、来年こそ=新年の準備、各地で―能登地震被災地
能登半島地震で被災した石川県各地では31日、新年への準備が進められた。地震発生から1年を前に、被災者らは大みそかを思い思いに過ごした。
輪島市中心部の「かど長食堂」は、隣接する製麺所が地震で被災して営業を休止。5月に再開できたが、9月の豪雨では店が足首の高さまで浸水し、窓から隙間風が入るように。大みそかは近所の住民らが顔を出したといい、店員の福盛悦子さん(38)は「来年は製麺所を建て直したい」と前を向いた。
同市町野町で5月末から続く入浴支援「まちのの湯」を利用した谷元義弘さん(72)は1年の最後の湯に「最高だった」と満足そうな表情。地震で半壊した自宅に妻と2人で暮らしているといい、「来年は地震がない年になって」と平穏を願った。
珠洲市役所前の「飯田わくわく広場」では、元日夕方まで続くイベントが始まった。餅や年越しそばが振る舞われ、カラオケ大会では手拍子や掛け声で盛り上がった。
歌い終わって笑顔を見せた佐藤敬子さん(73)は「この世の終わりかと思ったが、必死に生きてきた」と振り返り、「来年は将来のことを考えられる年になってほしい」と願った。長女(2)にぜんざいを食べさせていた畠田阿子さん(32)は、「娘のためにも少しでも環境が良くなってくれれば」と話した。
川渕和子さん(78)は「仮設住宅は知らない人ばかりだが、きょうは知り合いもいる。にぎやかに皆で食べるとおいしい」と年越しそばを頬張った。
珠洲市に住む父の向井宏さん=当時(97)=を亡くした星十さん(64)は金沢市の自宅で「1年は長くも短くもなく、普段通りに流れていった」と振り返った。余震への不安は消えないが、宏さんについては「ゆっくり休んでほしい」と涙を浮かべながら話した。
[時事通信社]
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