2024-12-27 10:30政治

国債発行総額176.9兆円=新規は17年ぶり30兆円下回る

国債発行総額の推移

 財務省は27日、2025年度の国債発行計画を発表した。発行総額は176兆8587億円と、当初段階では4年連続の減額となった。税収の大幅な増加を見込み、一般会計の財源不足を補う新規国債発行額を24年度当初計画に比べ6兆8000億円少ない28兆6490億円に減額。30兆円を下回るのは、小泉政権が始めた新規発行抑制を含む財政構造改革を引き継いだ08年度当初以来、17年ぶりとなる。 
 過去に発行した国債の償還に充てる借換債は7077億円増の136兆2231億円と、全体の8割近くに上る。東日本大震災からの復興費用を賄う復興債は250億円減の1211億円。財政投融資の財源となる財投債は24年度当初と同じ10兆円に据え置いた。
 総額のうち、市場関係者が注目する入札方式による定期的な国債発行額(カレンダーベース市中発行額)は、1兆3000億円増の172兆3000億円とした。償還期間別の内訳では、日銀の国債買い入れ減額に伴う需要の変化に対応し、満期が1年と6カ月の割引短期国債や5年の国債を増額する一方、30年債と40年債を減らす。

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