甲斐、熱意に心打たれる=決断の理由は「阿部監督」―プロ野球・巨人
残留か移籍か。最高峰の捕手と評価を受ける甲斐は今オフ、FA市場の目玉だった。巨人入りを決断した理由は「阿部監督。間違いなく」。同じ捕手の立場で、最大限の熱意を示してくれたことに心を打たれたという。
阿部監督は自ら交渉の席に着き、チームにいかに必要な選手であるかを説いた。そして、グラウンドでは捕手は監督という信条を伝えた上で、自身が現役時代に背負った10番を提示。甲斐は「そういうものを受け継いでほしいと。ものすごくうれしい言葉だった」と振り返る。
今季の巨人は岸田、大城卓、小林を使い分けて投手陣をリードさせ、4年ぶりのリーグ優勝を果たした。来季は正捕手の座を巡って競争が予想される。阿部監督は「(捕手が)いろんな知恵を出し合える。それがチームにとって強みになる」と相乗効果を期待した。
32歳で迎える来季。甲斐はまず、チームになじむことを第一に考える。「全て一からのスタート。しっかりどの投手ともコミュニケーションを取って、キャンプからしっかりやっていければ」。笑顔で新天地でのプレーを思い描いた。
[時事通信社]
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