スロバキア首相、ロシアを予告なし訪問 ガス供給めぐりプーチン氏と協議
【モスクワAFP=時事】スロバキアのロベルト・フィツォ首相は22日、ロシアを予告なしに訪問し、ウラジーミル・プーチン大統領と将来のガス供給をめぐり協議した。≪写真はロシアの首都モスクワで会談前に握手をするウラジーミル・プーチン大統領〈右〉とスロバキアのロベルト・フィツォ首相≫
ロシアのガス供給に大きく依存するスロバキアは、ウクライナを経由するガス輸送契約が今年末に失効するため、供給が途絶える恐れがあると懸念している。ウクライナは、契約を更新しないと明言している。
スロバキアは北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の加盟国だが、フィツォ首相はロシアによる2022年のウクライナ侵攻開始以降も、プーチン氏と友好関係を保っている数少ない欧州の指導者の一人。今回のロシア訪問は、事前に発表されていなかった。
ロシア大統領府(クレムリン)に近い同国のテレビジャーナリスト、パベル・ザルビン氏は、両首脳が笑顔で握手している短い動画を投稿した。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官はこの日、会談が終了したことのみを認め、共同声明の発表はないと述べた。
だが、フィツォ氏は会談後、フェイスブックの自らのアカウントへの投稿で会談内容について、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が同国経由の「わが国へのガス輸送」に反対していることへの「対応」だと明かした。
フィツォ氏は、プーチン氏からは「西側およびスロバキアへのガス供給を続ける用意はある」と伝えられたが、「2025年1月1日以降、それは事実上、不可能だ」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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