輝き取り戻した一年=松山、新たな章へ―男子ゴルフ
米ツアー2勝、そしてパリ五輪銅メダル。松山英樹(32)の2024年は輝きを取り戻した一年になった。男子ゴルフの日本のエースがこのほど時事通信のインタビューに応じ、「本当にいい年になった。やっぱり勝つことが大事。来年も早めに1勝できるようにしたい」と抱負を語った。
記憶に新しいのは夏のパリ五輪。「メダルを絶対に取りたい」と臨み、世界ランキング1位のスコッティー・シェフラー(米国)らと激闘を演じた。21年マスターズ・トーナメント優勝の松山でも「今までにない緊張感というか、メジャー大会と変わらない緊張感があった」。終盤はクラブを握る手が震えていた。
こうしてもぎ取った銅メダル。恩のある人や友人、家族に見せて喜んでもらった。「優勝ではないところで、いろいろな人に認めてもらえるのは五輪以外にないのでは。ツアーとかメジャーとは違う戦いだったんだなと改めて思った」と、その影響力を痛感した。
2月のジェネシス招待は最終日の猛チャージで6打差を逆転し、2年ぶりの米ツアー優勝。8月のフェデックス・セントジュード選手権では同ツアー通算勝利を10勝とした。「2桁に乗せるのは目標にしていたこと。次は11勝目を目標に頑張りたい」。1月にトップ50圏外になった世界ランクは6位まで戻した。
ジェネシス招待の舞台、名門リビエラCCは28年ロス五輪でゴルフ競技が行われる。「4年後は36歳だけど、まだまだできる。ロスはすごく出たい大会なので頑張りたい」。すっかり復調した松山の25年初戦は1月2日開幕のザ・セントリー(米ハワイ州)。新たな章が始まる。
[時事通信社]
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