シリア制裁解除は時期尚早=「平和的移行を見極め」―EU
【イスタンブール時事】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は17日、アサド政権が崩壊したシリアに対する制裁解除について、「平和的な移行に関する真の進展が見られた場合にのみ起きる」と述べ、現時点では時期尚早との考えを示した。訪問先のトルコの首都アンカラで語った。
シリアで暫定政府を主導する旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)の指導者ジャウラニ氏は米国や他の国・機関に対し、アサド旧政権下で科された対シリア制裁とHTSへのテロ組織指定の解除を訴えている。
フォンデアライエン氏は「HTSや他の旧反体制派勢力との直接的な関与を強めなければならない」と指摘。ロイター通信によると、EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)も、シリアで大使館に相当する代表部を再開させる用意があると強調した。
[時事通信社]
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