ショルツ首相の信任案否決=来年2月総選挙へ―独下院
【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院、現定数733)は16日、ショルツ首相の信任投票を実施し、信任案を否決した。賛成は可決に必要な367票に届かなかった。ショルツ氏は即日、シュタインマイヤー大統領に議会解散を提案する。
信任投票は基本法(憲法に相当)に基づいて、前倒し総選挙に道を開く手続き。信任が得られなかった首相の提案を受けて、大統領は21日以内に議会を解散できる。与野党は来年2月23日に選挙を行うことで合意しており、これに合わせて大統領が年内にも解散を決めるとみられる。
現政権は2021年12月、ショルツ氏の中道左派、社会民主党(SPD)と環境政党の緑の党、自由民主党(FDP)の3党連立で発足。財政や経済政策を巡る対立から先月、FDPが離脱し少数与党体制となった。政権運営に行き詰まったショルツ氏は「将来の政治の方向を決めるのは有権者だ」として、信任投票を通じ総選挙に持ち込むことを決めた。
戦後のドイツで首相の信任投票が行われるのは6度目で、シュレーダー政権による05年以来19年ぶり。
[時事通信社]
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