島田麻央、全日本は挑戦者として=ジュニア女王が意欲―フィギュア
【グルノーブル(フランス)時事】7日までフランスのグルノーブルで行われたフィギュアスケートのジュニア・グランプリ(GP)ファイナルで、女子の島田麻央(16)=木下グループ=が3連覇を果たした。6日のフリーでは緊張から本来の動きができずジャンプで転倒したが、何とか優勝。重圧を乗り越え自信をつけた女王が、今度は挑戦者として20日から競技が始まる全日本選手権に臨む。
ジュニアのルールではショートプログラム(SP)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶことができないが、全日本では可能。フリーはファイナル同様にトリプルアクセル、4回転トーループを入れる予定だ。「しっかり決めることが目標」と大技を武器に年長の選手と争う。
もちろんジャンプ以外の面も重要で、島田は十分に理解している。ファイナルでは、コーチから動きが小さくなっていることを指摘された。「滑りを大きくしてジャンプでもミスを最小限に抑えることが大事」。演技中の表情についても意識しながら、本番までの練習に取り組むという。
全日本の成績は来年の世界選手権などの代表選考に反映される。島田は年齢制限により2026年冬季五輪に出場できないが、五輪プレシーズンとあって今大会は例年以上にハイレベルな争いになるだろう。「挑戦者として、何もかかっていないので思い切っていける」と意気込んだ。
[時事通信社]
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