反体制派、要衝ホムスに迫る=アサド政権軍劣勢―シリア
【イスタンブール時事】内戦下のシリアでアサド政権へ大規模攻撃を仕掛けた反体制派は6日、中部の要衝ホムスに向けて進軍し、ホムス近郊の複数の町を掌握した。在英のシリア人権監視団が明らかにした。反体制派は5日に中部ハマの制圧を宣言したばかりで、劣勢が鮮明な政権軍への攻勢を加速させている。
ホムスは首都ダマスカスから北へ約160キロ離れたシリア第3の都市。アサド政権にとっては、後ろ盾ロシアの空・海軍基地がある地中海沿岸部と首都を結ぶ重要拠点だ。2011年に勃発した内戦の初期には、ホムス旧市街に反体制派が立てこもり、政権側が包囲戦を行う激戦地となった。
反体制派の主力である「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)の指導者ジャウラニ氏は米CNNテレビのインタビューで、攻勢の目的はアサド政権の打倒だと明言。「達成のため全ての手段を使う」と主張した。
[時事通信社]
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