鮮烈だった移籍後初先発=菊池、33歳で新境地―MLBクローズアップ
【ニューヨーク時事】米大リーグ6年目の今季、菊池雄星投手は初めてシーズン途中のトレードを経験した。ア・リーグの東地区で低迷していたブルージェイズから、西地区の強豪アストロズへ。それまで4勝9敗だった33歳の左腕は移籍先で新境地を開いた。
移籍後初先発となった8月2日のレイズ戦が鮮烈だった。一回にいきなり二塁打を打たれ、2番打者に2ランを浴びる苦しい立ち上がり。そこまでの6球は全て直球で、2失点して「冷静に組み立てを変えた」。スライダーやチェンジアップを多投し、三振の山を築いた。
三回途中から五回終了時まで球団タイ記録の8者連続三振。勝利投手にはなれなかったものの、5回3分の2を投げて2失点、11奪三振の好投を披露した。
近年のプレーオフ常連のアストロズに合流後、菊池は「見たことがないぐらいの量」のデータを提示されたという。自身にとってチェンジアップは「4番目の球種」と低く位置付けていたが、首脳陣は「キーになる」と評価。投球割合を増やすと、その見立て通りの効果を発揮した。
9月も好投は続き、移籍後は5勝1敗で地区優勝に貢献。シーズンを通じ、メジャー自己最多の206奪三振をマークした。
オフには3年総額6300万ドル(約95億円)でエンゼルス移籍が決まった。30代半ばに差し掛かる年齢ながら大型契約を手にできたのは、期待の大きさの表れだ。アストロズと同地区のエンゼルスは今季、球団史上ワーストの99敗を喫した。来季は、10年連続でプレーオフ進出を逃しているチームの救世主になるべく左腕を振る。
[時事通信社]
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