沿道の歓声、何よりの励み=4年後への原動力に―パリ大会感謝イベント
寒空の東京・日本橋にパリ五輪・パラリンピックに出場した選手が集まった。沿道からは、夏の名場面を脳裏に焼き付けたファンの拍手や歓声。選手らは「どれだけ来てくれるか」という不安を打ち消すぬくもりを感じながら歩いた。
新型コロナウイルスの影響もあり、2016年以来の開催となったパレード。オープンバスなどの上から声援に応えた8年前とは違い、より近い距離で観衆と触れ合えた。「『初老ジャパン』おめでとうと、すごく声を掛けていただいた」とは馬術の大岩義明。視覚障害のスイマー、木村敬一は「五輪とパラリンピックの選手たちが限られた時間でも交流することができたのは、すごくうれしかった」と振り返る。
元日に発生した能登半島地震の被災地にも心を寄せながら、感謝を述べる選手の姿が目立った。パリ五輪後に能登のボランティア活動に参加したフェンシングの江村美咲は「今回は支えてもらった側だったが、次は自分が大変な状況の方々の力になれるような人になっていきたい」。4年後のロサンゼルス大会を目指す意味をかみしめた。
[時事通信社]
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