2回目のデブリ取り出し検討=福島第1原発、時期は未定―東電
東京電力は28日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)について、2回目の試験的取り出しを検討すると明らかにした。前回と同様、釣りざお状の回収装置を使うことを想定しており、詳細な実施時期は精査した上で公表する。
試験的取り出しは9月から開始され、今月7日に完了。取り出されたデブリ0.7グラムは現在、茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構に運ばれ、成分分析などが行われている。核燃料由来の物質が検出されたが、よりデータを集めるため、原子力規制委員会の山中伸介委員長が追加の採取を東電に要望していた。
同原発1~3号機には、約880トンのデブリがあると推定されており、東電は2030年代に3号機から本格的な取り出しを進める計画を立てている。
[時事通信社]
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