「地面師」らに１０億円賠償命令＝積水ハウスが被害―東京地裁
地主に成り済ました「地面師」らによる詐欺事件で被害に遭った積水ハウス（大阪市）が、内田マイク受刑者（７１）＝詐欺罪などで懲役１２年確定＝ら５人に計１０億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が２７日、東京地裁であった。神谷厚毅裁判長は「不法行為が成立する」と述べ、請求通り１０億円の支払いを命じた。
判決によると、内田受刑者らは２０１７年、東京都品川区西五反田の土地と建物について、地主に成り済まして積水ハウスと売買契約を締結し代金を詐取。被害額は約５５億円に上った。
神谷裁判長は内田受刑者が地主名義の印鑑作成を依頼したり、詐取金のうち少なくとも１５００万円を受け取ったりしたことなどから、「成り済ましと知りつつ詐欺に関与したと認められる」と判断。他の４人も詐欺と知りつつ関わったと認定した。
積水ハウスは２０年、内田受刑者ら１０人を提訴。うち５人は争わずに支払いを命じる判決が確定し、内田受刑者ら５人の訴訟が続いていた。
［時事通信社］
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