2024-11-26 19:19スポーツ

やりがい求めて新天地へ＝田中将、退団に寂しさ―プロ野球・楽天

報道陣の取材に応じる楽天の田中将大（左端）＝２６日、仙台市内

　楽天の顔がチームを去る決断を下した。日米通算２００勝まであと３勝。プロ入りを果たした球団での記録達成はかなわない。田中将は「人生いろいろある」と冷静に話した。
　２０２１年に米大リーグのヤンキースから楽天に復帰し、４年で２０勝。今季は９月下旬の１試合の登板にとどまり、プロ生活１８年で初めて未勝利に終わった。それでも来季も戦力と言ってくれた球団が提示した金額に、右腕は「そういうふうに素直には受け取れなかった」と振り返った。
　熟慮を重ね、家族とも相談。「やりがいをどれだけ感じられるかを一番に考えて決断してきた。期待をかけてもらい、やりがいを感じるところでやりたい」と判断して新たな活躍の場を探すことに決めた。移籍先は楽天以外の１１球団を希望し、メジャー復帰は「分からないが、現実的にそこからオファーはないのでは」と考えている。
　１３年に無傷の２４連勝で球団初のリーグ制覇に導き、日本一にも貢献。１１シーズンを過ごしたチームとの別れには当然、寂しさがある。「最後までイーグルスでプレーできればベストだが仕方がない。球団には感謝しかない」。静かに現実を受け止めた。
［時事通信社］

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