妻子殺害の男に無期懲役=「動機身勝手」―新潟地裁
新潟市の自宅で2021年、妻=当時(29)=と長女=同(1)=を窒息死させたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元看護師渡辺健被告(31)の裁判員裁判の判決が22日、新潟地裁であり、小林謙介裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
小林裁判長は、不倫や使い込みが発覚して家庭内で肩身が狭くなり、妻への不満が高まって殺害に及んだと指摘。妻殺害の様子を目撃されたことなどから長女も殺害しており、「動機は身勝手だ」と批判した。看護師としての知識を悪用し、治療目的用の薬剤で殺害しようとしたことも強い非難に値するとした。
判決によると、渡辺被告は21年3月、妻が飲む飲料に睡眠薬を混入し、飲料を飲んだ可能性がある妻が長女と車で外出するのを止めず、交通事故を起こさせたほか、同9月には妻を殺害しようと病院から塩化カリウムを無断で持ち出した。同11月7日には、自宅で2人の首をロープで絞めて殺害した。
[時事通信社]
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