石油・ガス探査業界は脱炭素化の取り組みで重要な役割=ウッドマッケンジー〔GNW〕
【グローブニューズワイヤ】英エネルギー調査会社ウッドマッケンジーは21日、最新の「ホライズン(Horizons)リポート」で、石油・ガス探査への投資は過去10年間で3分の2に急落したが、石油およびガス探査業界は依然として脱炭素化の取り組みとエネルギー転換における有利なバレルの提供において重要な役割を担っていると指摘した。「老いた油田に居場所なし―なぜ石油・ガス探査が今なお必要なのか」と題するリポートによると、世界には現在、需要を満たすのに十分な資源があり、原油換算バレル(boe)インベントリー(inventory)は約3兆バレルある。これは、石油の場合は45年以上、ガスの場合は60年以上の資源寿命に相当する。同リポートによると、(国際的な基準「温室効果ガス=GHG=プロトコル」の分類による)「スコープ1」と「スコープ2」の排出量、つまり抽出と精製のプロセスで発生する排出量を削減するには、古い油田を浄化するよりも、新しい油田を見つける方が効果的である。新しい油田は、最新の脱炭素化技術と施設の処理能力の向上によって、よりクリーンだとしている。アンドリュー・レイサム氏は同リポートで「潜在的な利益はささいなものではない」と指摘、「現在の10年間の探査は、世界の石油とガスの供給の12%を占める見込みだ。これらの新しい油田が、古い油田に典型的な(GHC)排出強度を持つ既存の供給オプションに取って代わると仮定すると、2030年の世界の『スコープ1』と『スコープ2』の排出量は約6%、つまり100MtpaCO2e削減されることになる」と述べている。〈GNW〉
【注】この記事はグローブニューズワイヤ提供(1001014397)。
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