IAEA、対イラン決議採択=欧米主導、対話困難に
【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)理事会は21日、核開発を進めるイランに協力姿勢の改善を求める米英仏独提出の決議を賛成多数で採択した。ロイター通信によると、理事35カ国のうち、ロシアと中国、ブルキナファソが反対した。イラン政府は同日、対抗措置として新型のウラン濃縮機器の稼働を命じたと発表。米欧とイランの対話のハードルが上がった形になった。
決議は、IAEAの監視業務に対する協力が不十分だと指摘。未申告の施設で検出された核物質について「技術的に信頼できる説明がない」と批判した。また、IAEAのグロッシ事務局長に「未解決の問題」や査察態勢の現状評価に関する包括的な報告書を遅くとも来春までに作成するよう要請した。
[時事通信社]
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