2024-11-22 09:46

大谷、3度目のMVP=満票も3度目、DH専任で初―米大リーグ

 【ロサンゼルス時事】米大リーグの今季最優秀選手(MVP)が21日に発表され、ナ・リーグでドジャースの大谷翔平選手(30)が満票で選出された。2年連続3度目で、指名打者(DH)専任の選手の受賞は史上初の快挙。
 全米野球記者協会の記者30人が1~10位を連記する投票で、大谷は全員から1位票を得て420点を獲得した。最終候補3人に残っていたメッツのフランシスコ・リンドー内野手が263点で2位、ダイヤモンドバックスのケーテル・マルテ内野手が3位。投票はプレーオフ前に締め切られ、レギュラーシーズンのみが選考対象となる。
 大谷はア・リーグのエンゼルスに在籍した2021年、23年に満票で選出。3度以上の受賞は史上12人目で、現役ではエンゼルスのマイク・トラウトに並び最多。両リーグでの受賞は1960年代にレッズとオリオールズで選出されたフランク・ロビンソン以来2人目で、異なるリーグでの2年連続は初めてとなった。
 大谷は昨年受けた右肘手術の影響で投手としてプレーせず、DHに専念。54本塁打、130打点でナの2冠に輝き、59盗塁もマークしてメジャー史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成した。
 ア・リーグは58本塁打、144打点で2冠に輝いたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、満票で2年ぶり2度目の受賞となった。 

 

 ◇大谷翔平の略歴
 大谷 翔平(おおたに・しょうへい)岩手・花巻東高から13年にドラフト1位で日本ハム入団。14年に日本球界初の「2桁勝利、2桁本塁打」。15年は投手3冠に輝き、16年は投打で日本一に貢献してリーグ最優秀選手(MVP)。米大リーグのエンゼルスに移籍した18年に新人王。21年は9勝、46本塁打でリーグMVP。23年はWBCで日本の優勝に貢献しMVPに。シーズンでは44本塁打で日本勢初の本塁打王となり、史上初の2年連続「2桁勝利、2桁本塁打」も記録して満票で2度目のMVPを受賞した。ドジャースに移籍した24年は指名打者専任で54本塁打、130打点の2冠。59盗塁もマークしてメジャー史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成した。193センチ、95キロ。右投げ左打ち。30歳。岩手県出身。
[時事通信社]

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