「とんでもない不当判決」=原告ら怒りあらわに―厚木基地訴訟
「とんでもない不当判決だ」。第5次厚木基地騒音訴訟で、横浜地裁は20日、過去分の騒音被害に対する損害賠償のみを認めた。閉廷後、弁護士らが「差し止め認めず」などと書かれた紙を掲げると、地裁前で待ち構えていた原告団からは怒号が上がった。
午後2時半からの判決言い渡しは、裁判長が主文を読み上げただけで閉廷。傍聴していた原告らも裁判所前で合流し、約100人が怒りや不満をあらわにした。
原告団副団長の高久保さん(80)は、「第4次訴訟の地裁判決では飛行差し止めを認めたのに、今回は認めず怒りを感じている。裁判所は爆音被害者のことをまったく考えていない」と憤った。
原告団はその後、横浜市内で報告集会を開催。福田護弁護団長は「(第4次訴訟の)最高裁判決をただ引用するだけで、(われわれの主張に)耳を傾けようとする姿勢がない判決だった」と批判した。一方、認められた賠償額については「基準額は過去最高の水準だった」と評価した。
原告団長で神奈川県大和市議の大波修二さん(78)が「控訴したい」と宣言すると、会場からは拍手が湧き起こった。
[時事通信社]
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