トランプ一族、2期目も重み=次男の妻頭角、長女夫妻は距離―米
【ワシントン時事】トランプ次期米大統領(78)の政権2期目では、トランプ氏の家族が再び影響力を振るいそうだ。長男ドナルド・ジュニア氏(46)が新政権への関与を深める意向を示しているほか、次男エリック氏の妻ララ氏(42)がキーパーソンに浮上。1期目で高官を務めた長女イバンカ夫妻の役割は小さくなるとみられている。
選挙応援に奔走したジュニア氏は、副大統領候補の人選でバンス上院議員(40)の起用を進言した。FOXテレビに「政権移行に深く関与するつもりだ」と語り、高官人事に当たっては「自身を大統領より賢いなどと考えない人物」を送り込みたいと話す。
トランプ氏支持者の間で急速に人気を高めているのがララ氏だ。3月に共和党全国委員会の共同委員長に就任し、選挙参謀として頭角を現した。上院選出馬も取り沙汰されたことがある野心家で、連日メディアに引っ張りだことなっている。
今年高校を卒業し、トランプ氏の勝利演説に姿を見せた末っ子のバロン氏(18)も注目を集める。選挙中はトランプ氏に人気ポッドキャストへの出演を勧め、若者や男性票の獲得に貢献。トランプ氏はバロン氏を「インターネットの王」と呼び、成長ぶりに目を細めている。
一方、メラニア夫人(54)やイバンカ氏(43)は一貫して選挙運動から距離を置いており、今後の政治にどの程度関与するかは不透明だ。英紙フィナンシャル・タイムズによると、イバンカ氏の夫ジャレッド・クシュナー氏(43)は公職に就かない考えだが、中東関係の私的顧問を務める可能性がある。
[時事通信社]
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