新大関大の里、連覇で締めるか=琴桜と豊昇龍は充実―大相撲九州場所
大相撲九州場所は10日に福岡国際センターで初日を迎える。横綱照ノ富士が2場所続けて休場となった中、今年最後の本場所は3大関を中心に優勝争いが繰り広げられることになりそうだ。
注目は新大関の大の里。2度目の賜杯獲得を遂げた9月の秋場所のように馬力を発揮し、2場所連続の優勝は成るか。体調を崩し、秋巡業を離脱したが、快進撃の一年をしっかり締めくくりたい。看板力士の重責を担う場所。新大関での優勝となれば、白鵬(現宮城野親方)以来。「番付が上がったことは気にせず、今まで通りの心構えで初日を迎えたい」と臨む。
琴桜と豊昇龍の先輩大関は場所前の稽古で動きが良く、充実ぶりがうかがえる。共に8勝に終わり、存在感が薄かった秋場所からの巻き返しへ。琴桜は自身初、豊昇龍は大関昇進後初の優勝を狙う。
昨年優勝の関脇霧島は、大関復帰を見据えて精力的に稽古を重ねた。昨年5月の夏場所以来となる三役に戻った熊本県出身の小結正代は、準ご当所の場所を盛り上げる活躍が期待される。
3月の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士は、その時以来の幕内の土俵。番付下位から再び旋風を巻き起こせれば面白い。
[時事通信社]
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