安定感光った鍵山=グランプリ初戦で好発進―NHK杯フィギュア
鍵山が男子SPで自己ベスト(108.12点)を出したのは銀メダルを獲得した2022年の北京五輪の時だ。「五輪を思い出させるような調子の良さ」で臨んだ今大会。105.70点のハイスコアを出し、最高のスタートを切った。
練習での安定感を、試合でもそのまま出せた。危なげなく全てのジャンプを着氷。静かなギターの音色に乗った流れるようなスケーティングで魅せた。「お客さんや自分自身を引き込めるような滑りができた」と満足げ。演技後にはピースサインをつくり、笑顔がはじけた。
左足首の故障を経て、睡眠や食事など生活を一から見直した結果が、状態の良さに表れた。「毎日いい状態で練習を積めているので、そこがすごくいい」と自分を見詰める。
五輪後に採点基準が変更になったため自己記録の更新は難しいが、諦めているわけではない。出来栄え点(GOE)で伸ばせる箇所はまだあった。「そこをもう少し突き詰めていけば、自己ベストに近づいていける手応えがある」と自信をのぞかせた。
[時事通信社]
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