国防相を解任=ガザ戦闘で「信頼失う」―イスラエル首相
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は5日、ガラント国防相の解任を発表した。ネタニヤフ氏は声明で、昨年10月からパレスチナ自治区ガザで続くイスラム組織ハマスとの戦闘などに関し、「ここ数カ月で信頼が失われた」と説明した。戦闘を巡り、ネタニヤフ政権がさらに強硬姿勢に傾く可能性がある。
ネタニヤフ氏は、ガラント氏の後任にカッツ外相を充てると説明。右派政党「新たな希望」のサール党首に外相就任を打診したと明かした。
ネタニヤフ氏とガラント氏は共に与党リクードに所属する。両者はもともと、政権が2023年に進めていた司法制度改革に関して対立しており、ガザでの戦闘や停戦交渉の方針などを巡り、溝が深まった。
ネタニヤフ氏が固執し、停戦交渉が停滞する理由となっていたガザ南部の対エジプト境界地帯へのイスラエル軍の駐留について、ガラント氏は反対の立場を主張。10月には、ネタニヤフ氏に対し、戦争の明確な方向性がないと指摘する書簡を送ったと報じられていた。
米国務省報道担当官はガラント氏を「イスラエル防衛に関わるあらゆる問題において、重要なパートナーだった」と評価。次期国防相とも協力を続けていくと強調した。
[時事通信社]
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