米大統領選、5日投票=期日前投票7800万人―両候補、激戦州で遊説
【ワシントン時事】米大統領選は5日、投開票が行われる。選挙情報を発信する米フロリダ大学の「選挙ラボ」によると、期日前投票を済ませた有権者は約7800万人で、2020年大統領選の同時期より1000万人以上少ない。互角の接戦を演じている民主党のハリス副大統領(60)と共和党のトランプ前大統領(78)は3日、激戦州で最終盤の追い込みをかけた。
3日午後時点で期日前に投票所に足を運んだ人は約4270万人、郵便投票は約3530万人だった。全米で郵便投票を申請した有権者は約6700万人で、最終的に新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた前回選挙の約6500万票と同規模になれば、大勢判明に時間がかかる可能性がある。
バイデン大統領が勝利した20年大統領選(投票率66%強)では、当日の投票を合わせた全体でバイデン氏が約8100万票、トランプ氏が約7400万票をそれぞれ獲得した。
これまでに投票を終えた有権者を登録政党(公表された26州のデータ)別に見ると、約3920万人(3日時点)のうち民主党は37.8%、共和党は36.1%、無党派は26.1%。前回とは違ってトランプ氏陣営と共和党が期日前投票へ行くよう積極的に促しているのが特徴だ。
ハリス、トランプ両氏は選挙戦最後の日曜日となった3日、勝敗の行方を左右する激戦州を回ってそれぞれ支持を訴えた。ハリス氏は自身の勝利に不可欠な中西部ミシガン州で徹底した「どぶ板選挙」を展開。デトロイトの黒人教会で礼拝に出席し、レストランなどを訪問した。
ミシガン州立大学での演説では「(選挙戦は)私たちに勢いがある。私たちのキャンペーンは米国人の野心や希望、夢をかき立てるからだ」と呼び掛けた。地元メディアによれば、会場には約6500人以上が集まった。
トランプ氏は東部ペンシルベニア州や南部ジョージア州などで遊説。米メディアによると、20年大統領選は不正があったとして「(ホワイトハウスを)去るべきではなかった」などと演説で語った。同氏は敗北を受け入れていない。
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