堅守から鮮やか速攻=神戸、焦らず打開―Jリーグ
攻めあぐねた前半から一転、神戸が後半早々にゴールをこじ開けた。降格圏に沈む磐田を下し、暫定首位。吉田監督は「選手たちの活躍を誇りに思う。ただ、何かを成し遂げたわけではないので」と控えめに喜んだ。
5バックで構える相手にサイドを埋められ、前半は得点につながるクロスを上げられなかった。ボールを持たされているような状況で、後方からロングボールを放り込んだり、左右に動かしたりしながら攻めたが、崩せなかった。
しかし、後半2分に神戸らしい堅い守りから得点が生まれた。自陣で相手選手を3人が囲み、出てきたボールの競り合いを井手口が制す。前線でパスを受けた大迫が宮代へつなぎ、鮮やかな速攻で1点を奪った。監督はハーフタイムに特別な指示はしなかったというが、選手がやるべきことを心得ていた。
勢いに乗ったチームは直後にCKで追加点。守備はきっちり無得点に抑えた。終わってみれば快勝。自身初の2桁得点に到達した宮代は「9得点から10得点まで長かったので、ほっとしている」と言いつつ、「僕たちは勝つしかない。残り3試合は絶対に連勝したい」。すぐさま気を引き締めた。
[時事通信社]
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