被爆者ら31人、授賞式出席へ=ノーベル平和賞、2世らも―日本被団協
ノーベル平和賞受賞が決定した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は1日、ノルウェーの首都オスロで12月10日に開かれる授賞式に、田中熙巳代表委員(92)ら被爆者や、子や孫に当たる被爆2、3世ら代表団計31人が出席すると発表した。式典では田中代表委員がスピーチを行う。
浜住治郎事務局次長(78)は東京都内の事務所で、「危険な世界の情勢の中、被爆者の思いを発信してきたい」と語った。
代表団は、日本被団協の役員を務める被爆者と2世の計16人のほか、韓国とブラジルの被爆者が含まれる。共に運動してきた「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の川崎哲国際運営委員や中満泉国連事務次長、被爆3世の林田光弘さん(32)、アメリカン大のピーター・カズニック教授も加わる。
代表団は12月8日に出発し、授賞式や晩さん会に出席するほか、11日にはオスロの高校や大学で被爆体験などの証言も予定している。11日にはノーベル平和センターで日本被団協に関する特別展のオープニング行事もあり、代表団が立ち合う。13日帰国する。
ノルウェー・ノーベル賞委員会からの正式な招待は1人分のみで、渡航費用約1000万円はクラウドファンディングで募る予定という。
[時事通信社]
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